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置き鍼の利用

肩の骨折をされた方の治療に、置き鍼を利用しています。以前に肩の骨折で手術されたのですが、それ以降可動域が狭くなって動かすと痛みが出ていました。痛いと言って動かさないと、筋肉が痩せてますます可動域が狭まってしまいます。通常の施術をした後、置き鍼で痛みを取りながら動かしてもらってます。

 

1度貼ると1週間くらいは、お風呂に入ってもはがれることは無いので、とても重宝しています。

 

左の写真では、置き鍼を8カ所刺しています。『どうしてこんなにたくさん?』と思われる方もいるかもしれません。まず、一番痛い箇所に鍼を刺します。するとそこの痛みが消失して、すぐ近くの別の場所の痛みを感じるようになります。これは、身体の維持において最も痛みが大きいところを痛いと知らせる脳の仕組みのためです。そのため、患者さんは、痛みが移動するように感じます。そして、その場所に鍼を打つと、また、別の場所…という風に、鍼を打って行きます。肩を動かしても痛みを感じなくなった段階で、施術の終了です。

置き鍼は、治療器具なので通常一般の方は購入できません。患部をきちんと消毒して刺さないと、化膿したりするのでご注意ください。一方お灸は一般の方が購入できるので、正しいツボの位置を、お教えしてご自分でお試しいただくようにしています。鍼もお灸も、西洋医学におけるお薬と同じです。正しく使うことによって効果に差が出ます。

 

使い方